当院における回復期リハビリテーション


対象となる特定疾患の患者様に対し、日曜日、祝祭日を含む365日リハビリテーションを実施しております。回復期各病棟には専用の訓練室を設け、集中的にリハビリテーションを行っております。また一般病棟よりもカンファレンスなどのチーム連携が充実しており、患者様の退院先の地域のケアマネージャー、民生員、福祉機器業者などの協力も得ながら、在宅や社会復帰の援助を積極的に進めています。



具体的な取り組み

365日のリハビリテーション提供



回復期リハビリテーションの特徴としては急性期(救急)治療後に残存する障害に対して集中的にリハビリテーションを行う事が効果的とされています。 当院でも日曜日、祝祭日を含む365日、リハビリテーションを提供しており、患者様に適したリハビリプログラムをマンツーマンで集中的に行うことにより、早期の在宅・社会復帰を目指します。



ケースカンファレンス

患者様の回復具合や現在の問題点を多職種で共有することで、問題点があれば直ちに対応し、漫然としたアプローチにならないようにしています。(週2~3回、月・火・木) 必要に応じ患者様やご家族にも出席していただき、リハビリテーションの現状と今後の方向性の説明を行っています。



ADL(日常生活動作)検討会

ADLとは服を着替えたり顔を洗ったりトイレに行ったりなどの日常生活で必ず行う動作の事です。これはリハによって日々変わってきます。 当院ではリハビリで出来るようになった事が毎日の病棟生活でも出来るように、安全で負担の少ない介助方法を病棟スタッフ間で統一しています。(毎週水曜日) これにより自分で出来る事は自分でしていただき、介助なしでの生活を目指します。 また、実際にご家族にも見ていただく事で回復具合や問題点を伝え、安全な介助方法を知っていただく事で外泊練習や自宅復帰へつなげる場としています。



病棟訓練

療法士がつかない時間帯であっても看護師が中心となり、簡易な歩行練習や起立練習といったリハビリを積極的に行っています。日中のベッドで過ごす時間を減らし、活動的な生活へつなげます。 また、看護師との活動が入る事により、患者様の精神的なサポートにもつながります。



集団活動

週に1回、40分程度季節に応じたレクリェーションを実施しています。これにより生活リズムをつくり引きこもりや抑うつ予防を図っています。また入院中の仲間作りの場としても活用し、実際に退院後に地域サロン等の活動にも参加していただけるよう関わりを持っていきます。



家屋調査

退院前や入院中に理学療法士や作業療法士、医療相談員がご自宅を訪問させて頂き、手すりの設置や段差の解消が必要な場所の確認と改修方法の提案をさせていただきます。また自宅での動作を実際に確認することで、動作指導と家族への介助方法のアドバイス等を行います。訪問後は実際の動作をリハビリテーションプログラムに反映させ自宅復帰へ繋げます。



外出、外泊練習

家族の方との外出、外泊練習を積極的に行い、自宅復帰を目指します。また外泊時には外泊チェックシートを用いて外泊時の様子や介助量についての情報交換を行い、自宅復帰に向けて必要な動作の獲得を目指します。



復職に向けて

職場との連絡調整、情報交換を行い、復職に必要な動作の獲得を目指します。また実際の職場での体験の実施や、必要であればハローワークや障害者職業センター等の情報提供を行いスムーズな復職を目指します。